エジプト:民衆蜂起 |
ができない措置を取ることで、民衆が目覚めない
ようにしています。
米国では企業よりのメディアであるCNNはuprising,
rebellion,revolt,revolutionなど民衆蜂起を想像させ
る言葉を避け、unrest,crisis,chaosなどの言葉を
使用することで、政府の干渉が必要である状況だと
思わせようとの意図で番組を編成しています。
日本では、それほど重要でない大相撲の八百長問題
を星条旗連合である電通マスゴミNHKによるいつもの
記者クラブ談合金太郎飴報道することで、市民がなる
べく覚醒しないようにエジプトでの出来事報道時間を
短くし、報道する際は民衆蜂起ではなく無政府状態や
混乱などの言葉を使って、政府による干渉が必要だと
の印象報道を行っています。
なぜなら、民主化されていない国(日本も含まれる)
の為政者にとって、一番恐ろしい出来事は民衆蜂起
そのものだからです。
選挙結果なら、不正選挙などで結果は比較的簡単に
コントロールできますが、民衆蜂起(特に今回の
ような200万人に及ぶ人達のムバラク政権即時退陣
を要求する平和な集会)を蹴散らす事が可能な軍事
介入ができないからです、もし軍事介入すれば国際
社会から非難轟々をうけ、国際的制裁を課せられる
からです。
この30年間独裁政権を維持してきたムバラクにとって
残る選択肢は、いかにしてこの数百万人に及ぶ集会を
単に政府転覆を企てる一部の不届き者が先導した反政府
集会(それにしては集まっている人数が中途半端な数で
ないので、苦しい言い訳になりますが。)にすぎない
もので、決して市民自ら自発的に民衆蜂起したものでない
との印象付けを演出するほかありません。
アルジャジーラ(エジプトで一番視聴されているTV)
の事務所の閉鎖を強制し、広場でのライブ放送して
いるクルーを見つけ次第、暴力を使って放送出来ない
ようにせよとの指令で、金で買収した愚連隊の一部を
広場に潜り込ませています。
今回の民衆蜂起は若者がフェイスブックで仲間を
募ったのが始まりですが、それがいつの間にか何万人
から何十万人に、今や何百万人に達しています。
老若男女の富める者や貧しい者が一緒になり広場の
清掃や食料の差し入れ、リサイクル、交通整理、
夜警など政府の助け無しに広場にいすわり続ける
ことを可能にする市民相互補助がなされています。
30年間沈黙を余儀なくされてきた普通の人達の
今までの独裁政権下での抑圧から開放され、抗議
の声を口々にあげる晴れ晴れとした表情や周りに
いる人達を見ながらmy counryと自慢げに話して
いる姿は、まさしく民衆革命真っ只中を感じさせます。
無論、こういった一連の流れを阻止しようとムバラク
は、軍部に自国民に銃を向けろと命令しました。
しかしながら、拒否されたので、カネで買収した
愚連隊に略奪行為をさせ、それを外に向かって報道
させたり、警察官全員を街から撤退させ、刑務所を
空けさせて、囚人を逃がしたりしましたが、これらの
行為がムバラクの行為だと判明してしまったので、
今度はカネで買収したこれまでにない規模(過去に
数回カネで買収した愚連隊を使った事件があります。)
の愚連隊を広場に向かわせて混乱を演出しています
(このカネで買収された愚連隊をNHKの大越健介キャスター
が「親ムバラク派の出現」との肯定発言を番組の終わりに
聞いたときには、まさに開いた口が塞がらなくなりました)。
今回のインターネットを簡単に遮断できる技術は
ボーダフォンがムバラクに売り込んだ技術ですが、
もう一つのイスラエルで開発された技術ではインターネット
を開いて、誰がどこから反政府発言をしているかを
地図上に表す事が出来る技術があるそうです。
カイロに向かう鉄道は止められていますが、地方から
広場に向かう人民の流れは止めようもありません。
Alternatives