ギリシャ危機:国際金融危機に名を借りた21世紀型侵略行為 |
をギリシャ人特有の問題に矮小化することで庶民
を洗脳するばかりで、問題の本質に迫ろうとしません。
なぜウォール街闇市場で大量破壊兵器が売買される
事により各国の財政状況が悪化するのかを説明しよう
としないのか・・・
アジア通貨危機前後からの国際金融危機は演出
された人工国際金融危機であり、その根本原因は
大量破壊兵器が依然としてウォール街の闇市場で
売買されているからです。
人工国際金融危機の目的は、各国が保有する優良
資産を無理やり放出させるか無理やり民営化させる
やり方で、ハゲタカが二束三文でその貴重な国有財産
手に入れる事で、これはハゲタカに言わせると
21世紀型ビジネスモデルだそうです。
大量破壊兵器とは、無論レバレッジで破壊力が
倍増するデリバティブであり、このデリバティブ
は透明性の無い簿外取引なのでこのデリバティブ
を扱うウォール街は闇市場と考える事ができます。
要するに、この闇市場を活用すれば、表の金を
裏の金へ、裏の金を表の金へ、表帳簿記帳を
裏帳簿記帳へ、裏帳簿記帳を表記帳へ自由自在
に、政府公認のデタラメ会計やマネーロンダリング
などがやりたい放題です。
この大量破壊兵器なかでも、最強大量破壊兵器
がソブリンCDSです。
ウォール街闇市場でこのソブリンCDSの投機売買
(現物の裏付けのないレバレッジ売買)により
ソブリンCDSのプレミアムが上昇しその結果、
現物の国債価格が下がります。
現物国債価格が無理やり下げさせられた国の政府
は資金調達の為に国債を発行しようとすると、
資金調達コストの異常高に直面せざるおえない
事態となります。
この事態が財政の更なる悪化に繋がるので、政府
は中間層や弱者にしわ寄せが行く緊縮財政政策
をとらざるおえない状況に追い込まれます。
更に、無理やり価格を下げさせられた現物国債
を保有する中小金融機関はバランスシート悪化
に直面し、貸し渋り・貸し剥がしに出ざるおえ
なくなり、消費が低迷し弱者は路頭に迷う事と
なります。
さらに、ユーロ圏でのこの人工国際金融危機に対処
する為にドイツやフランスがいくら救済基金を積み
増してもゴールドマンサックスが積みます前にその
積み増した金額を大きく上回る金額の空売り
ポジションを大量破壊兵器を使えば、簡単に取る
事が可能な状況が放置されています。
ですから、大量破壊兵器闇市が存在する限り人工
国際金融危機は収まりようがありません。
以上の様にして創られた人工国際金融危機の結果
としてギリシャは国の優良資産の放出や国有財産
の民営化を余儀なくされるという21世紀型国家侵略
を体験しなければならない事態となりました。
以下が判明しているハゲタカが二束三文で手に入れた
「勝利品」リストです。
Goldman Sachs
がギリシャの島を獲得。
Deutsche Bank and National Bank of Greece
がOPAP(唯一の国家公認ギャンブル公社)の
営業権を獲得。
Credit Suisse
が国家公認宝くじ公社の営業権を獲得。
Rothschild and Barclays
が道路使用権を獲得。
PriceWaterhouse
が鉄道使用権を獲得。
France's BNP Paribas
がアテネ国際空港使用権を獲得。
Lazard
が the Greek trusts and loans funds の
商業活動権を獲得。
Alternatives
P.S.
ハゲタカ達はIMFを使って次のターゲットである
イタリアに支援を打診しましたが、拒否されました。
賢明な決断です、ハゲタカのイタリアでの狙いの
「勝利品」のリストの上位に位置しているのが
セリエAの営業権だというのは間違いないでしょう。
なぜイタリア政府はIMF支援を拒否し、IMF監視
を受け入れたのでしょうか、IMF支援を受け入れ
た韓国がハゲタカに食い荒らされた現実を少し
でも知っている人ならIMF支援や監視をすっぱり
と拒否するのが賢明な選択肢である事は明々白々
です、とにかく緊縮財政政策は更なる財政悪化を
もたらすだけです、歴史が証明しています。
実際に、ギリシャもイタリアも財政規律政策を
取らされてしまい、政府支出をどんどん切り詰め
てしまった結果、不景気による税収の激減で財政
悪化が益々進んでいるのが現実なんですから。