憲法改正は、全く「不必要」 |
ポダム新聞(読売新聞)のアンケートに応えて、「憲法を改正
する方がよい」と回答した国会議員。
その行為は、憲法99条の約束(現行憲法尊重擁護義務という)
と整合性が取れませんので、憲法99条違反となります。
現行憲法尊重擁護義務があるが、その憲法を改正しましょうよ、
できません、当然です。
こんな基本的な事柄に気付かない議員は、議員の根本的資質に
欠けていると断定することが出来ます。
憲法改正なんぞしなくても、何でも好きな事柄を法制化しよう
と思えば、できてしまっている現実に気付きましょうよ。
現に、違憲法案である戦争法案(11本の法案の審議を、たった
数ヶ月でこなす)を
可決成立でき、違憲審査も受けずに(ですから、戦争法の法的
効力が宙ぶらりんの状態←違憲判断が出れば、その法的効力は
失効します)、施行されました。
ですから、憲法改正なんぞする必要なんかありません。
更に、TPP白紙批准案(7割以上の日本語訳が完成していない)
を一億円挙手国会議員が「審議」しているのですから、もう~
何をか言わんやです。
また、米国では、日本国憲法81条の様な明確に違憲審査権限を
明記した条項が存在しませんが、
違憲審査制度が整備され、また定期違憲審査制度(70件の違憲
審査が毎年行われている)が存在します。
要するに、憲法に明記されていなくても、憲法全体を解釈して
必要と判断される制度や法令は整備できるという事←「最高裁
で違憲と判断されない限り」という条件付きですが。
じゃあ、なんで、現行憲法を(丸ごと)改正したいかですが、
それは、官僚様が現行憲法施行後、ず~と違憲行為を繰り返し
てきたので、その違憲行為を合憲行為と判断可能な「憲法」を
手に入れることが悲願となっているからです。
ですから、たとえ憲法の体をなさない「憲法」であっても、
そんな事はどうでもよく、
ただ、今までの違憲行為を合憲行為と判断することが可能な
どうとでも解釈できる「憲法」を日本国憲法としたい訳です。
ここで重要なことは、憲法99条該当者である国会議員が単なる
一億円挙手国会議員に成り下がっている現実です。
現行憲法は、国会議員に憲法尊重擁護義務を課していますが、
肝心の国会議員が現行憲法を正しく理解していないとどうなる
でしょう。
ですから、せっかく憲法99条で政治家に現行憲法尊重擁護義務
を課しても、この約束を果たす担保になる様な制度や法令がな
ければ、
憲法99条は絵に描いた餅になってしまうという事です。
憲法99条の約束で言えば、総理大臣就任式で現行憲法遵守の宣誓
を義務付けるとか、
高校三年生の英語の時間に英文日本国憲法履修を必須科目にする
とか、
公務員試験問題の二割は現行憲法解釈に関する問題にしなければ
ならない事を法制化するとか、
そして、現行憲法概要を正しく認識しているかどうかを認定する
国家資格を新たに作り、その資格を保有しない人物は、国会議員
及び地方議員立候補者になることは出来ない事を法制化。
以上のような事を法制化しなければ、米国人も羨む現行日本国
憲法が「宝の持ち腐れ状態」に陥ったままの状態が継続する事
になってしまいます。
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