ドイツの教育委員会は、どの様な目的で、中学生や高校生が支持政党やその政策論議ができるまでの教育を施しているのか? |
為政者にとって厄介な国民は、憲法が様々な自由を保障している
事実を知り、その自由を享受することは当然の権利(合憲)と
考える人達←「そんな人達が増えれば社会が混乱する」デマを
メディアを使って拡散し、その様な空気を醸成する←欧米では、
社会が混乱すると考えずに、社会が活性化し、発展すると考える。
米国の大学教育では「アカデミック・フリーダム(先生の教える
自由・生徒の学ぶ自由・公立学校の政府からの自由)」の目的は
異端者輩出を促すことで、その事が国家の発展に結びつくと考え
ているので、
米国憲法には「アカデミック・フリーダム」条項が無いのにも
関わらず、実際に「アカデミック・フリーダム」に基づいた学校
運営が行われています。
因みに、日本では、憲法23条で「アカデミック・フリーダム」を
保障しているので、公立学校運営は各地区の教育委員会が国の干渉
を排除して行わないと違憲学校運営となってしまいます。
また、「ハンディキャップがある人達を含む全ての国民は、かけ
がえの無い、ユニークな個人」として尊重しなければならないこと
を憲法13条で主権者国民に保障しています。
そして、そのユニークな個人の集まりが国家と考えますので、その
個々のユニーク性を尊重し続ける社会にする為には、どうしても
憲法前文と第一条で保障している国民主権に基づく民主社会にしな
いと実現できません。
が、そんな国民に育てると、為政者にとっては、厄介な国民になっ
てしまうので、そういった人間に育たない様に学校で洗脳教育プロ
グラムを実施:生徒に制服を着ることを強制し、校則の厳守を強制、
個人としてでなく、団体の一員として行動させ、活動させ、頭の芯
まで先生や父兄には逆らえないという意識を植えさせる事で、「
お上には逆らえない」人間を輩出する事ができます。
こういった人間は、雇用条件には文句を言わず、ただ黙々と指示
通り身体状況が悪化するまで働いてくれるので、無能な経営者に
とっては、願ったり適ったりで、言う事はありません←景気の良か
った1994年頃までは、慢性的な労働者不足でしたので、問題が
表面化しませんでしたが、このデフレ20年間に綻びが目立ち始め
てきました。
仮に、民主的(合憲的に)に学校運営を行えば、制服・校則に関し
ても、生徒の意見をある程度取り入れたモノに修正する必要が生じ
てしまい、先生や教育委員会が対処できなくなります←正確に言えば、
先生や教育委員会は憲法に全く無頓着で、考えたことも皆無です←
「アカデミック・フリーダム」を世界一尊重しているドイツでは、
中学生や高校生間で支持政党が存在し、その政策論議が出来るまで
になる為の教育プログラムが充実しています。
理由は、ワイマール憲法という民主憲法の下で、憲法の第一の目的
である「独裁者出現の阻止」が出来ないどころか、民衆が熱狂的に
独裁者ヒットラーを誕生させてしまった体験から、
単に憲法で独裁者出現の可能性を禁止しても、憲法裁判所が違憲判断
をしても、主権者国民自身がその独裁者出現を望む限りは、独裁者
出現の芽を摘む事は出来ないとの反省の基に、
単に公権力者(首相・大臣・議員・検察官・裁判官)に任して三権分離
(三権それぞれがチェックしてバランスを取る)しているだけでは磐石
ではなく、
主権者中学生・高校生も有権者に成る年齢までに、適切な判断を下す事
ができる様に、各地区の教育委員会が独自の(国の干渉を排除して)
教育プログラムを完備しています。
こうする事で、憲法の第一の目的である独裁者出現の阻止を公権力者と
主権者国民が協力して、成し遂げる事ができる必要十分条件が整ったと
考えています。
Alternatives