福島第一原発:圧力容器の底が漏れている |
高濃度汚染水が漏れており、しかも
1、2、3号機ともだという驚愕の
発表です。
圧力容器の底の部分には沢山の円形の穴
(それぞれの穴に筒を縦に取り付ける事で
各制御棒がその筒を通って、炉心の中に入
る事で核反応をストップさせる事ができる。)
があり、それぞれの穴とそれぞれの筒は溶接
で接着されているのですが、その溶接部分
が炉心溶融による高温度で損傷した可能性
があると後藤氏は指摘しています。
2号機では初期段階からいくら水を入れ
ても水位が上がらないのはなぜなのか、
再循環ポンプの配管系統(圧力容器の
外の上のほうに位置している。)の破損
だけではしっくりこなかったのですが、
圧力容器から直接漏れているとは・・・
2号機の格納容器は圧力抑制室が破損し
ているので、簡単に高濃度汚染水は最後
の砦である格納容器外に漏れだしますよね。
ですから、高濃度汚染水がタービン建屋内
だけでなくトレンチ内まで侵入している訳
です。
一方、専門家である小倉氏はタービン建屋の
たまり水は色々な経路を通って水が浸入し、
低い位置にあるタービン建屋の地下に溜まっ
てできたものの可能性が高く、そしてタービン
建屋からトレンチへの経路に関しては、配管
がタービン建屋からトレンチへ貫通している
ので、コンクリート建屋と配管との結合部分
の水機密性の問題の可能性を指摘しています。
更に、トレンチに溜まった高濃度汚染水は
コンクリートの割れ目を通って染み出し、
海に流れ込むのは確実なので、早急にこの
汚染水をステンレス製の入れ物に移し変え
る必要があるとの指摘です。
より重要な指摘は、いずれにしても、炉心
を冷やし続ける方法しかないのですが、ただ
単に水を循環させるシステムだけでは冷却
効果はほとんどなく、その循環水を冷却する
システムがないと冷却効果はないとの事です。
Alternatives