福島第一原発:収束どころか悪化の一途 |
後は時間を掛ければこのまま収束して
いくのではないかと思わせるような
超楽観報道を電通マスゴミNHKは垂れ
流しています。
しかし、事態は確実に悪化しています。
まず肝心かなめの冷却状況ですが、
事故後から必要量のたった10分の1
以下の水量を放水注入し続けている
だけです。
また、1号機に関しては注入した水が
炉心に届いているかどうかも判らない
状態なので水棺を試みていますが、
格納容器自体がその水圧に耐えられるか
またその状態で余震に耐えられるかどう
かという問題をクリアーしなければなり
ませんし、うまくいってもその水棺の水
を取り出して冷やして戻す閉ループ
システムをその後に格納容器に取り付け
なければならない作業が残っています。
そして、使用済み核燃料プールからは
放射能汚染まみれの水蒸気が水素爆発
以降出っ放しの状態が続いています。
特に、4号機のプールそのものの堅牢性
には大いに疑問があるので、補強が必要
なのは自明ですが、誰がどのようにして
やるのでしょうか?
ちんたらしている間に、また後手後手の
対策の為に作業環境が悪化しており、特に
放水注水すればある程度予想されていた
ように原子炉・タービン建屋内に高濃度
汚染水が溜まり作業環境は悪化の一途を
たどっています。
こういった作業環境下ではたして
閉ループ循環冷却システムを原子炉に
どのようにして、いったい誰が取り付け
ることができるのでしょうか?
確かな事は現在の放水注入を1年以上も
続ける事は、とうてい不可能だという事
です。
というのは、そんなことをし続ければ
世界が許容出来ない大規模海洋汚染
(直接海洋投棄しなくても、汚染水が
トレンチのコンクリート内の隙間を通
って海に流れ込むのを防ぐ事は不可能。)
が避けられなくなるからです。
雨の日の対策は全く取られていないので
汚染水が海に大量に流れ込んでいるのは
間違いないと考えられます。
また、こういった作業環境悪化にさらに
輪を掛けている大問題は、現場作業員数
が現在200人ほどに激減している事実です。
ですから、政府による国際世論無視であり
当然受け入れられない作業員の許容被曝線量
の引き上げが突然行われた訳です。
今後、工程表どうりに進めていくには現在
の人数の最低1000倍以上の数十万単位
の現場作業員を集める必要があります。
足りなければ、事故後「安全神話」を吹聴
していた原子力利権者を「強制徴用」して、
現場での作業をさせる事を真剣に検討して
もいいのではないでしょうか・・・
因みに、1986年のチェルノブイル事故では
なんと18歳から39歳ぐらいの健康な男女
80万人のほとんどが、この事故の「清算人」
として軍隊からリクルートされました。
その内で危険な作業に従事した人達は15分
から30分で交代しなければなりませんでした。
なぜなら、それだけで、一年間許容被曝線量
に達してしまうからです。
80万人の内15%の人達は既に2006年時点
で亡くなっており、まだ存命中の約9割の人達
も健康が優れなく、更に彼らの子供達にも
悪影響が現れているという事です。
これらの犠牲に関わらず、内部に吹き飛ん
でいない炉心部分が依然として残っている
ので、今後また1000億円ほど掛かる新しい
石棺を作って100年ほど待ってからその
超キケンな部分を取り出して、どこか地層
が安定している、地下水汚染の心配のない
地下に保管しなければなりません。
ですから、日本でも原子炉建屋周りや内で
危険な作業をやらなければならない数万人
規模の犠牲隊編成の決断を政府は遅かれ
早かれ迫られるのは間違いありません。
その際、重要な事は後々科学者がきちんと
その被曝影響をトレースして調査できる
ように、データー保存・公開を政府に要求
しておく事です。
ソ連では、3年間全くデーターが公開
されず、またかなりの情報がすでに破棄
されていて、全体像を把握するのにかなり
の時間が費やされました。
所で、今回の事故の原因は津波による
電源喪失と電通マスゴミNHKは報道して
いますが、本当のところはまだ誰も確実
に特定できる段階ではありません。
原因を確実に特定できないので、再発
防止策を立てようもありません。
1979年に起きたスリーマイル事故も、
未だに原因検証作業を継続しています。
というのは、格納容器内にカメラを入れて
検証する作業は放射線量が強すぎるので
10年以上たたないと出来ないからです。
例えば、福島第一原発事故の主な原因は
地震による冷却材喪失説が有力ですが、
それは圧力格納容器内にカメラを入れて
みないと証明できないからです。
一つ重要な事で、スリーマイル事故から
言える事は、原発事故から数時間以内の
分析・判断・対策がその後の状況を決定
するということです。しかしながら、
原発震災発生から1ヶ月以上すぎた今も
この震災発生後数時間以内の原子炉建屋
内の状況(原子炉内の圧力・温度・水位を含む)
がどうであったかを判断する事が出来る
情報は未だに公開されていません。
いずれにしても、原発事故の理不尽さは
被害者と受益者が一致しない事ですし、
影響はかるく国境を越えていき、その影響
範囲は自然界全体に及び、またその影響は
まだ生まれていない、投票行動が取れない
次世代にも及ぶという事実です。
Alternatives
P.S.
1988年の朝生で住谷が六ヶ所再処理工場は活断層
の上にあるが どんな地震が来ても、たとえ戦闘機
が突っ込んでも大丈夫なように設計されていると
明言し、処理工場下はすぐ地下水系だが、汚染水
がもれても健康に影響しないから大丈夫だと言い
切ってるいるのには開いた口が閉まりません。
朝まで生テレビ!「原発」第2弾! No.11