憲法改正と憲法修正の主な違いは、憲法原文に変更を加えるか否かです。 |
憲法公布後70年以上も経過しますが、司法関係者の誰一人として、
「世界広と言えども憲法改正を議論している国は、日本だけです」と
公言し、
「こんな馬鹿な、愚かな、時間の無駄である事柄を議論している限り、
本来の主権者皆様にとって重要な、英文憲法96条1項が保障している
権利である憲法修正作業に取り掛かる事が何時まで経っても出来ません」
と
明言することが、なぜ出来ないのでしょうか←司法関係者としての資質
が問われています(辞職するか又は、資格剥奪が必須です)。
要するに、現行憲法が主権者皆様に保障している自由や権利を更に
拡大するには、英文憲法96条1項が保障している憲法修正作業が必須
だということです。
例えば、米国憲法は主権者の自由や権利を謳わない、ただ単に、政府の
構造を規定する条文だけで、スタートしました。
ですから、27回も修正作業が必須だった訳です。
また、1992年に憲法に環境権が修正追加されたノルウェーでは、それ
以降、石油ガス産出業界が絶好調です。
理由は、政府は、業界の反対を押し切り1990年半ばに世界で最も
厳しい環境基準をもうけました。
その環境基準に対応した石油・ガス産出業界は、更なる世界的な競争力
が上がり、現在は、世界第3位の石油輸出国の地位を確保しています。
以上の様に、憲法修正作業は、その国の民主化をさらに進める際には
欠かせない作業であることは、世界では常識ですが、
日本では、民主国家では世界最低の法解釈力持つ輩しか司法関係者の
一員になる事ができませんので、
憲法知的障害者に仕立て上げられ、その後、飼いならされた日本人に
とっては、憲法改正と憲法修正の大きな違いに気がつくことは至難の業
となり、
増してや、憲法修正の重要性など知る術もありません。
そこで、憲法改正と憲法修正の違いを誰もが理解できる様に説明すると:
先ず、小中高生向け:
英文憲法第九章の「AMENDMENTS」を古い辞書で引けば、「修正」
が出てきますので、
なぜ、初代官僚機構が「改正」と誤訳をあてたのかという疑問がわいて
きます。
そこで、大学生向け:
修正(amendment)と改正(revision)の違いを米国では、以下の様
に説明されています:
the main difference between the terms is that amendment(
修正)means
to add(権利章典など) or remove something(禁酒条項の削除)
from the original(27回の修正条項が追加される以前の、憲法公布時
の米国憲法),
while revision(改正)implies making changes to the original.
要するに、「改正と修正の主な違いは、原文に変更を加えるか否か
です」と理解できます。
ですから、憲法改正では原文に変更を加えますが、憲法修正では原文
に変更を加えずに、新たな条項を追加するだけとなります。
最後に、法学部卒又は現役法学部大学生向け:
憲法原文に変更を加えない理由は、判例法(case law)を積み上げる
ことが可能となる様にする為です。
要するに、憲法原文に変更を加える「憲法改正(世界で、日本だけが
議論)」は、不可能な行為となります。
なぜなら、判決が根拠とする憲法原文が変更されると、その変更された
憲法原文を根拠とする判例法が無効となってしまうからです。
憲法原文に変更を加えない「憲法修正(日本以外の国々が議論)」では、
判例法を幾らでも積み上げる作業が可能となります。
Alternatives