見張り番のホームページ |
顕著に表れた実例がこの
ホームページに載って
いたので下に貼り付けます。
◆1月21日(金)「10行ベタ記事」
が「トップ記事」に?
お知らせしましたとおり、
本日、阿部野区役所等の
「カラ残業」返還の住民監査
請求結果がでました。
ところが、すでに昨夜、
YTVとMBSが監査結果内容を
報道していたことがわかりました。
そして、毎日新聞が21日朝刊
の1面トップ記事で監査内容を
報じました。住民監査請求は、
「見張り番」の中心的な活動
内容ですから、これまでにも
数十件に及ぶ監査請求を
してきましたし、成果もあげています。
ところが、いつもせいぜい
市内板のベタ記事扱いでした。
ところが、今回のカラ残業は、
急に1面トップ記事扱いです。
カラ残業の違法性に変わりは
ないにもかかわらず、どうして
こうなるのでしょう。
昨年、市教委の公用車運転手
のカラ残業内部告発があり、
その他の部署も含めて
住民監査請求を行いました。
ところが、一人の私的な時間中
の残業は認めて返還させたものの、
その他については、監査委員は
「実態があった」という当事者の
言分を丸呑みにして、ろくろく
調査もせずに返還も求めず
終結してしまいました。
あの時点で
全庁調査を命じ、返還させるべきでした。
市民の取り組みは言い訳の
利かない分のみ最小限の
返還に抑え、報道も形だけのものでした。
市民から見れば、「1日おきに
2時間のワックスがけ残業の実態が
なぜ、環境事業局乗用車にのみ
必要であったのか」「それだけ頻繁に
ワックスがけするのに、なぜ年間4個
しか購入していないのか」など常識的
に考えて言い訳が通用しないと
思いますが、監査委員もマスコミも
それを追認してしまったのです。
当時の朝日TVインタービューで、
残業認定の係長が「実態はない」
とカメラの前で言っているにも
かかわらず、です。今回、MBSカメラが
捉えた「カラ残業」には全マスコミが
反応しました。その違いはなんでしょう。
私たちから見れば、単にマスコミの
気まぐれとしか写りません。
百家争鳴のあげくには、請求人
そっちのけで監査結果の速報を競い、
間違った内容もおかまいなく流すと
いう姿勢は異常です。あるいは
誰かがそういうように仕組んで
いるのかも知れません。
地方自治法242条で住民による
監査請求を保障し、4項で結果を
請求人に通知し、かつ、これを
公表しなければならない、
とあって結果(勧告は)請求人に
書面で通知されるとともに、
公表されることになっています。
従って、他社よりも一刻を争って
報道されるべきものでもありません。
請求人への通知も公表もどれが
前後かの規程もありません。
私は、通常のマナーとして
請求人に通知されその後に
マスコミ発表をと考えております。
そうでなければ、当人が知らないで
マスコミ記者の解釈・説明による
意見しか述べることができません。
その意味で、監査事務局も
これまでは少なくとも事前に
内容を請求人に伝え、その後に
マスコミ発表してきたのです。
今回は、どうして間違った内容が
事前に流れ、それが公表される
ようになったのか、大きな疑問が残ります。
そこで、私は、こういうことが
慣例とならないために、請求人
の立場に常識的な配慮をしても
らえるようにと、今回の決定通知
を受け取らないことにしました。
請求人への通知よりマスコミ発表が
優先されるなら、私たちは、
マスコミ報道で結果を知れば
足りることになります。
市政への改革に市民参画を
拒んだ体質と相通じることだと思います。
ちなみに、「見張り番」が改革委員会
のメンバーに入りたいというので
はありません。私たち「見張り番」は、
いまのスタンスで行政にものを言い、
大阪市の違法不当な支出を
監視・是正するところに価値があると
考えています。
しかし、「市民はお勉強を
しないと委員会に入れない」という
考え方は「地方自治法」の趣旨にも
「住民自治」にも反していることは
確かです。そういう考えの人が
市政の責任あるポストに就いて
いることが、大阪市の悲劇の1因です。
マスコミはこれを支えているの
ではないでしょうか?
Alternatives